2013年4月11日木曜日

木 ゲゲゲの アサガオの種

ソフィ・カルの展覧会に行った。
作品の中の被写体と作家との距離感が一定で、
且つ冷静に相手のことを記録している様子は
とても不思議だったし恐怖も感じた。
内容はここでは控えたいと思うけど、
恐怖の理由の一つは、文章を探して写真の内容をどんどん
探そうとする自分を閲覧中に発見したからだと思う。
写真の横にはキャプションがついていて、
資料として説明のある紙も受付でもらえる。
最初は照らし合わせて、写真を確認するだけの作業だったはずなのに、
いつのまにか、写真の中のことを見る前から把握しておきたいと思いだした。
しかも心のどこかで次々に見る写真の背景についてわくわくしている自分もいた。
それが、恐怖を感じた理由の一つだと思う。

海を見て涙を流す男性はとても興味深かった。
人間が涙を流す過程やそれまでの表情を観察することなんて
滅多にないことだから、じっくり見た。
彼の涙が"それ"として外に出るまで
心の中で何を思い、何を感じたのか、
それを記録したものを日本で、全くかれの事を知らない人間がたくさん
目の当たりにする、その光景がすごく面白かった。
誰も彼の何もしらないのに、
この作品だけで彼のことを分かろうとしてしまうこととか。

家に帰って、卯の花大量に作って食べて、
今また今日のことについて思い返している。


小さい頃の母は私にそっくりだった。

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