上原隆さんというコラムニスト集が最近好きで
文庫本も取り寄せて読んでいる。
彼は、メールアドレスを本の最初のところに載せていて
人間一人一人の物語を聞いて
それをコラムに載せている作家である。
中学生が商店街を練り歩く話から
探偵という仕事に就いている女性から
DVを受けていた方から
会社が倒産しても今もなお、縮小したスペースで仕事を続けている人から
その話は本当にさまざまだ。
内容はとてもしんどいものが多いのだけど、
その中の人の苦しみ、辛さ、みたいなものが文中で
作家の言葉によって少しだけ和らいでいる。
なんて優しい人なのだ!と思った。
心広く、優しく、物語の主人公に光を当てる、
それも、純粋に優しい言葉がたくさんで
物語の最後の一文なんて本当に愛があって
電車で読んだら泣けてきた。
日本にはこんなすばらしい人がいるんだと思って
日本人でよかったと思っている。
この写真とてもいい
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